アルバイトの平均採用単価
近年、アルバイト採用は売り手市場による有効求人倍率が高くなっていることや、少子高齢化に伴う労働力人口の減少により、採用にお困りになっている企業も増えてきています。
採用単価とは
採用コストを削減するにあたり、採用単価がどのくらいかかっているのか調べる必要があります。
ここでは、採用単価とは何か・その計算方法について解説します。
1-1.採用コストとは?
1人を採用する際に使う費用のことを「採用コスト」と呼びます。
採用単価には大きく2種類あり、内部コスト・外部コストに分けることができます。
内部コスト
採用活動をする際に社内の従業員を使ったときにかかる金額です。
内部コストに分類される経費の具体例をいくつかご紹介します。
・面接官や採用担当者の人件費
・電話対応などのオフィス職員の人件費
・応募者や内定者への交通費
・内定者懇親会などの交際費
・内定者の引越費
外部コスト
採用活動をする際に社外でおこなった活動にかかる金額です。
外部コストに分類される経費の具体例をいくつかご紹介します。
・人材紹介費
・会社説明会などの会場費
・会社案内パンフレットなどの採用ツール製作費
・内定者への外部研修費
1-2.採用単価の計算方法
採用するのにかかった総額÷採用総人数=採用単価(1人あたりの採用にかかった経費)
例えば、採用にかかった総額(採用コスト)が1000万円で、採用人数が50人だった場合、採用単価は20万円という計算になります。
この採用コストをいかに削減していくかが、採用を上手く進めていく上で重要になってきます。
アルバイトの採用市場の現状
アルバイトの採用市場は、景気によって変動していきます。
ここではアルバイトの市況についてと、平均の採用単価について解説いたします。
2-1.アルバイトの採用単価は年々高騰している
少子高齢化や有効求人倍率が上がっている影響で、アルバイト採用における人材不足は、企業規模の大小にかかわらず深刻になっており、アルバイトの採用単価は年々高騰傾向にあります。
2019年8月のアルバイトの求人倍率は1.75倍となっており、都道府県別でみると東京が一番高く 2.49倍です。
このデータからもわかるようにアルバイト人材をどのようにして確保していくかが企業側の1番の課題です。
2-2.アルバイト1人あたりの業界別の平均採用単価
2019年の業界別平均採用単価は以下の通りの結果となりました。
平均は採用単価約6.4万円、平均時給約1284円でした。
また、2012年に実施された株式会社ツナグ・ソリューションズの調査では、アルバイトを1人採用するのにかかるコストは平均で約5.2万円でした。
2012年と比較すると、採用単価は年々高騰している傾向にあります。
業種別にみると、人気のある飲食業やアパレルでは比較的採用単価が安く、採用難易度の高い警備員や介護・看護は採用単価が高い傾向にあります。
※エリアによって採用単価や平均時給は異なります。以下のデータは、東京都内の場合です。
アルバイトの採用コストはどこにかかっているのか
内部コスト・外部コスト、さまざまな費用がかかっているアルバイト採用。とはいえ、採用単価を抑えるために、全てを節約することはなかなか難しい場合が多いのではないでしょうか。
ここでは、もっとも削減インパクトが大きい採用コストをご紹介します。
3-1.人件費
応募者への電話対応、面接や研修に割く時間も人件費がかかるため採用コストとなります。
特に面接や研修においては、店長や社員の方がおこなう場合がほとんどなので、その時間働けないという生産性の面でも大きく影響していくことになります。
時間を割くからには、新たな人材が即戦力になるような指導を心掛けていくことも企業にとっては重要です。
3-2.求人広告費
アルバイト求人雑誌・求人サイト、新聞の折込チラシ等にかかる費用のことであり、掲載すればするほど費用が増していきます。
本来であれば、店にチラシを貼って求人が集まればいいですが、そうはいかないのが今の現状です。
広告費をかければ求人が集まるという訳ではないので、自社に合った求人媒体の選定をおこなっていく必要があります。
ターゲットごとに紙やWebを使い分けたり、募集のかけ方や給与を工夫して人が集まる原稿作成をおこなうことが重要です。
アルバイト・パートの人材不足にお悩みの企業様・ご担当者様は、まずはお気軽にファインド株式会社までお問い合わせ下さい。